新選組 創作

2006年01月21日

『月明星稀』連載終了

 MyBlogListに入れている複数のブログさんでも記事が上がっていたが、木曜日発売の『週刊ヤングサンデー』に連載されていた『月明星稀 さよなら新選組』盛田賢司が連載終了となった。

 打ち切りの気配はその前の号にあった。私は読んでいないが、巻末の目次に掲載される作者の一言に、新しい企画を募集中というような内容があったということを、ネット上で見かけていたからだ。そういう情報が入っていたから今週号を読んで終了を知った方々よりはショックは和らいでいたのだが……。

 私はこの作品について、好きな部分と好きになれない部分があった。

 好きな部分は新見切腹~鴨暗殺の辺りで、ちょうど大河ドラマ『新選組!』で同じ部分が描かれての直後、大河ドラマとはやや違った展開で、しかしこれもまた壮絶で心に残る描き方をしてくれた。鴨暗殺の直後、自室で法度をつくる土方さんの涙顔が、またよかった。

 また、坂本龍馬と土方さんが思想は違っていても友人という設定は、私には面白かった。新選組の中を描くとどうしても描ききれない歴史のうねりも見えてくるし。

 好きになれない部分は……(コミックス派で最近の展開を読んでいない方のために、また、作品批判がお嫌いな方のためにも折ります)。 続きを読む

at 11:02|Permalink

2005年05月20日

映画『オトコタチノ狂』……見たいなぁ

 Vegaさんのブログ「東京エゴイスト」の記事「要チェック映画!『オトコタチノ狂』」を読んで、すっごく気になったので情報収集してみた。

Walkerplus オトコタチノ狂
オトコタチノ狂 公式サイト

 面白そうなんです。現代にタイムスリップしてきた幕末の四人が、土方歳三、中村半次郎、中岡慎太郎、久坂玄瑞で、そもそも鉢合わせした時点で、三つ巴どころか四人が四人ともぶつかり合いそうな組み合わせだってところが、気になるじゃないか~(汗)。

 6月25日(土)の多摩パルテノンでの上映会、東京に住んでいたらきっと駆けつけるだろうなぁ……。

 どなたか見た方のご感想を伺いたいものです。

at 20:56|Permalink

2004年11月12日

糸井さんは、やはり『新選組の哲学』を読まれていたんですね

 一週間前の11/6(土)、)「ほぼ日」の『新選組!』感想で糸井さんの発言が気になって交換日記に書き込んだコメント。
ども、白牡丹@帰宅しました。

今日の「ほぼ日」で印象的な糸井さんのコメント。
>なにかの本で読んだんだけど、
>「道というのは、
> 人が何度も通った跡である」
>っていうのがあって、
>その言いかたがすごく残るんだよ。

糸井さん、ひょっとして……『新選組の哲学』by福田定良さんを読んでますかね。絶版なんですがね。

『新選組の哲学』はテレビドラマ『新選組血風録』のキャストを前提にして読む小説で、ここでの斎藤一は左右田一平さんなんですが。

小編の中で、白牡丹が好きな話ベスト3に「斎藤一の訓話」というのがあって、無骨な斎藤さんが若い隊士たちに訓話を垂れるところを土方さん(ここでは、栗塚旭さんをイメージ……)が横でハラハラしながら聴いているというストーリーなんですが。

「ご承知のように、わが新選組では士道というものを重んじている。道《どう》とは何か。すなわちミチのことである」
「ミチとはなにか。人がゆきかううちにおのずとできるものである」

……かぷりましたわ(^^ゞ。
 今日、野間みつねさんからヒントを頂いて検索したら「ほぼ日」ダーリンコラムに『新選組の哲学』に言及されているではないですか(嬉)。

 絶版本を資料として出版社から借りることができる立場の方を羨ましいと思う方もいるかもなぁ……(苦笑)。
おもしろかった。
どうおもしろかったか、説明しろといわれたら、
「ああ、自分がこう言いたかった!」と
言いたくなった本、と言おう。
やはり先週の「なにかの本」とは『新選組の哲学』だったんだ~。そして、この本についての感想も、すごくよくわかる(^^)。

ちなみに絶版本の復刊リクエスト投票はこちらで扱っています。
マイ復刊ドットコム 『新選組の哲学』復刊リクエスト投票ページ

at 15:04|Permalink

2004年11月02日

黒鉄ヒロシさん、紫綬褒章を受章

 適当なカテゴリーがないので、強いていえばということで「新選組 創作」に入れる。

伊調さん最年少20歳で受章 大鵬親方、黒鉄さんも
<秋の褒章>黒鉄ヒロシさん、大鵬さん、松沢哲郎さんの声大鵬親方に紫綬褒章=谷亮子ら五輪3選手、初の2度目
喜びの受章者 秋の褒章

 黒鉄ヒロシさんの『新選組』は、白牡丹が新選組に興味をもって直後に読んだ作品のひとつ。ちょっとブラックだけど、土方さんが蝦夷地に渡っての頃を描く辺りは強く惹かれたものだ。

「ぼくのマンガの方向性はブラックユーモア、不条理に近い。健康的、ハッピーとは違う少数派だが、(受章は)狭い笑いに対してのねぎらいかな」というコメントが、ちょっと笑える。

at 21:21|Permalink

2004年09月22日

NET『燃えよ剣』の伝蔵さん、逝く

 白牡丹は、今や大河ドラマ『新選組!』キャストが映像作品の新選組のデフォルトイメージになってしまったのだが、去年までは結束信二さん脚本のNET『新選組血風録』『燃えよ剣』がその位置にあった。

 結束信二さん脚本の『新選組血風録』『燃えよ剣』については、司馬遼太郎氏原作の出来の良さを今さら白牡丹が語るまでもないが、結束さんオリジナルの作品世界がまた良かった。その中で、結束さんのオリジナルキャラクター、八木家の使用人、小田部通麿さん演じた伝蔵さんも忘れがたい。最終回で二股口の土方さんに会いに行って戦に巻き込まれて亡くなる場面は、涙なしに見られない。

 その小田部さんが、このほど亡くなったことを、白牡丹が頻回するサイトさんの掲示板で知った。

小田部通麿氏死去/俳優(四国新聞社)
住職で俳優の小田部通麿さん死去(日刊スポーツ)
小田部通麿氏死去
俳優(京都新聞)


 白牡丹は、小田部さんがなぜ仏門に入ったのかは知らない。だが、不思議と、あの「伝蔵」さんがお寺の住職となっていることに、史実において西本願寺の警備員として晩年を過ごし、寺の境内で亡くなった島田魁さんの姿が重なって見えるのだ……。

 謹んで、ご冥福を祈ります。合掌……。

at 21:14|Permalink